「菜々!」





屋上に向かう途中で、祐兄が私を呼び留める。





「なに??」





「菊池となんかあったのか?」





「どうして?」





私は何も話していないから、知るとすれば先輩だろう。





「菜々ちゃんに格好悪いところ見せたって、言ってたから。」