先輩と私



私の横に落ちた、投げられたカバンをすぐに取って、みんな教室から出た。




「大丈夫?」





声の先に、見たことのない男子。





「誰?」





「いや、大丈夫って聞いてるんだけど。」





スリッパの色で、一つ上の先輩だと分かる。