俺は一人で初めて学内のカフェに来た。

全然顔知らないからとりあえず普通にカフェでコーヒーでも…と。


「由佳ちゃん！合コンセッティングしたよー！」

近くの席で女二人が話していた。
由佳ちゃんと呼ばれた方は、ミルクティーベージュの髪の毛で、一つ上だと思えないくらい大人にみえた。一人でも生きていけそうな……。

もう一方の女はブラウンのふわふわとした髪の毛でどこにでもいる大学生と言う感じだ。

「そろそろ由佳も一人に絞りなよ？」

「いやーそうなんだけど選べないよー」

まさか！由佳ってひとが日替わり彼氏持ちの先輩？！

「でも由佳から合コンセッティングしてなんて、珍しいね。切られたって噂流れてたけど」

「んー栄転ですよ？みんな。」
栄転？

「なるほどねー。でもキープくんいっぱいるんじゃないの？」

キープ？くそ自分のことじゃないのに自分のことのように感じる……！

「今度はフリーの人に絞ろうと思って」
いたずらっ子のような表情で笑う。


確信した、この人が日替わり彼氏持ちの先輩か。

どうやって、お近づきになればいいんだ……。

うーん。