「男が落ちない?なにそれ、堅物?不能?」


「顔!顔怖い!いや、なんかね押してもダメ。脈なしなの!」

夏美は華の女子大生には珍しい黒髪のミディアムで天使の輪が出来てるくらいサラサラな髪の毛に目はくりくりで唇はぷっくりしている童顔の可愛らしい女の子。中身もピュアだ。


「普段どんな感じなの?」

「普通にご飯食べて飲んで、送ってもらって終わり、みたいな。」

それとは違って私はミルクティーベージュに染めた傷んでる髪の毛に顔は化粧をしないと哀愁漂うおばさんになってしまうし、中身だって腐ってる。

「え?それだけ?お酒飲んでるのに?ホテルにぶっ込めよ?」

「ゆ、由佳ちゃんぶっ込めよって!そんな!」
夏美は顔を真っ赤にしている、とても可愛い。

「あーあ私が男ならすぐヤるのに」

夏美の顔は赤いどころじゃなくなった、蒸気が見える。
「ゆ、由佳ちゃん!!」

「それはまぁちょっと本気だけど、今度帰りにちょっと袖引っ張って、帰りたくないなってぽそっと呟けば引っかかるよ、よっぽどの不能じゃない限り。」

「そんな!私にはレベル高いよぅ」

と拗ねている夏美は放っておいて

「もしもし?和くん?」

今日は月曜日だから和くんとデートだ。

「え?今日無理になっちゃった?本カノ出来た?うんうん、ありがとう。いやいや大丈夫ー和くん以外にもいっぱいいるし?うん別れたらまた連絡ちょうだーい!うんはーい」

「え、和くんと別れたの?」

夏美め!聞いてたな?
「うん?まぁねー」

「悲しくないの?」

「だって本カノ出来るまでって約束だし?」

「由佳ちゃんって不思議」

まぁ普通の感覚じゃないっていうのは否定できないな…。