みずたまりがあちこちにできてて、律はいちいちはしゃぎながら歩いてる。
学校の校門の脇にある桜はこの雨でだいぶ散っていた。
道には決して綺麗とは言い難い薄ピンクの花びらが散りばめられてる。
これを見ると、小学校の入学式を思い出す。
忘れかけていた記憶。
それがいい思い出じゃないことだけは確かだ。
俺たちは校門を潜り抜けて、生徒玄関へと向かう。
ほかの新入生もたくさんいる。
制服の左胸の辺りに『入学おめでとう』と書かれたリボンをつけて。
「あれって、ドコでもらうんだ?」
「玄関の奥じゃね?」
俺の質問に唯が答える。
「みぃつけた!」
玄関に入ろうとしたとき、後ろから声がした。
3人して振り返る。
そこにいたのは、4人の上級生らしき人たちだった。
「ねぇ、ゲッカって知ってる?」
肩くらいまで伸びた黒髪の女の先輩がきいてくる。
俺たちは首をかしげた。
ゲッカ?
きいたことないな…。
「なんですか?ゲッカって」
俺も思っていたことを唯が尋ねた。
「知らないならこれから知ってもらうわ」
学校の校門の脇にある桜はこの雨でだいぶ散っていた。
道には決して綺麗とは言い難い薄ピンクの花びらが散りばめられてる。
これを見ると、小学校の入学式を思い出す。
忘れかけていた記憶。
それがいい思い出じゃないことだけは確かだ。
俺たちは校門を潜り抜けて、生徒玄関へと向かう。
ほかの新入生もたくさんいる。
制服の左胸の辺りに『入学おめでとう』と書かれたリボンをつけて。
「あれって、ドコでもらうんだ?」
「玄関の奥じゃね?」
俺の質問に唯が答える。
「みぃつけた!」
玄関に入ろうとしたとき、後ろから声がした。
3人して振り返る。
そこにいたのは、4人の上級生らしき人たちだった。
「ねぇ、ゲッカって知ってる?」
肩くらいまで伸びた黒髪の女の先輩がきいてくる。
俺たちは首をかしげた。
ゲッカ?
きいたことないな…。
「なんですか?ゲッカって」
俺も思っていたことを唯が尋ねた。
「知らないならこれから知ってもらうわ」


