開かれた律のカバンの中にはたくさんのロリポップとクッキー、ポッキーが入ってた。
「さぁ好きなものをお食べ!」
偉そうな言い方が気に入らない。
けど、空腹に堪える自信がなかった俺はクッキーをわけてもらうことにした。
「律は何しに学校行くんだよ」
クッキーをかじりながら疑問をぶつける。
「勉強だよ、勉強!」
笑顔で言った律に、俺と唯は疑いの眼差しを向ける。
だって、中学のとき授業中ほとんど居眠りしてたやつが勉強なんてありえないだろ。
俺たちと同じ高校に入れたのだって奇跡だ!
「なによぉ~、嵐も唯ちゃんも私をそんな目で見て!やらしぃ~!」
朝からこのテンションについていくのは疲れる…。
先を行く律の後ろを歩きながらため息をついた。
また唯が背中を叩いて
「しょうがねぇよ、年頃なんだから」
って言って、俺を置いて歩いてく。
「お前いつからそんなドライな奴になったんだよ…」
唯は振り返って
「やだな、クールって言ってくれよ」
と笑った。
唯が人前で笑うことなんて滅多にない。
“本当に笑うこと”はね。


