近づいてくる芹沢の顔。

触れる唇は前とは違って優しく包むような暖かいものだった。

‘’小暮ちゃん、いつもと違う視線から芹沢さん見たみたら、

小暮ちゃんが知らない芹沢さん見れると思うよ。‘’

目を閉じたとき、思い出した天の言葉は、

『あたしのこの気持ちと芹沢のこの行動のことだったのかな…』

あたしはこの気持ちが‘’芹沢さんが好き‘’だということを受け入れた。