光…怖い。
学校で殺気漂わせないでよ…。
しかもまた女の子相手に…。
「そーだよぉー。よっこらせっ。僕こぉゆう女の子きらーぁい。とゆぅか、こぉゆうのは女の子ぢゃなーぁい」
ギャラリーの中から男の子…?
女の子だろうか…。
性別不明の生徒が現れた。
あ、制服は男子のだから男の子か。
でも…。
すごく甘ったるく喋るし、可愛い顔してる。
それなのに。
嫌な感じは全くなかった。
「誰や」
隣の光はあたしに聞いてきたけど…。
「あたしも知らない」
答えた瞬間、目を見開いてあたしの方へダッシュしてきた。
…綾美の肩に思いきり自分の肩をぶつけて。
「ひっどくなーぁい?自己紹介のときちゃあんと覚えてね!って言ったぢゃん!ホントに忘れちゃったのぉ?」
彼は…あたしに向かって言った。
確かにあたしに言った。
だけど残念ながら、知らない。
「あ、あたし?あたし3年…」
「2組でしょ!中野葵でしょ!知ってる!」
「えと…」
「ねーえ。ストーカーみたいな目でみないで。自己紹介のときに
あーいらーぶゆう!って言ったの覚えてない?」
あーいらーぶゆう…。
「あ。自称女子の変態男子」
思い出した。
そう。
自己紹介のとき…1人ではしゃいでいたオカマだ。
完全に忘れてた。
「…ひど笑」
今の今まで殺気を出していた光が笑う。
「ねー?自称でも通称でもかまわないけどさー?変態男子はないよねぇ?ひかちゃん」
ひかちゃん?
光のこと?
え?なに?知り合い?
あたしの思ったことを目で伝えると、それが伝わったようで。
「ちゃうで。たまに廊下ですれ違うくらい」
「…だよね。光1年生だもんね」
「僕が一方的に知ってるだけー。とゆぅか、この学校にひかちゃんのこと知らない人なんていないよー。わら」
'わら”
って声に出して言うものなの?笑
「だったら勝手にひかちゃんなんて…」
「えー?だめ?」
言い終える前に返事をするこいつはあたしに嫌がらせのつもりでやっているのだろうか。
むかつく。
人の話くらい聞けって!
「だ…」
ダメって言おうとしたのに。
「あおいんには聞いてなーい」
「んなっ…!」
「ええよ」
「えっ!」
「ほんとー?やっぱ僕センスあるー!」
光と変態男子はなにかと気が合うようで。
和やかな雰囲気になっていた。
しかし。
変態男子の後ろから忘れられていた声が聞こえてきた。
「猿〜。さっきの、痛かったんだけど」
学校で殺気漂わせないでよ…。
しかもまた女の子相手に…。
「そーだよぉー。よっこらせっ。僕こぉゆう女の子きらーぁい。とゆぅか、こぉゆうのは女の子ぢゃなーぁい」
ギャラリーの中から男の子…?
女の子だろうか…。
性別不明の生徒が現れた。
あ、制服は男子のだから男の子か。
でも…。
すごく甘ったるく喋るし、可愛い顔してる。
それなのに。
嫌な感じは全くなかった。
「誰や」
隣の光はあたしに聞いてきたけど…。
「あたしも知らない」
答えた瞬間、目を見開いてあたしの方へダッシュしてきた。
…綾美の肩に思いきり自分の肩をぶつけて。
「ひっどくなーぁい?自己紹介のときちゃあんと覚えてね!って言ったぢゃん!ホントに忘れちゃったのぉ?」
彼は…あたしに向かって言った。
確かにあたしに言った。
だけど残念ながら、知らない。
「あ、あたし?あたし3年…」
「2組でしょ!中野葵でしょ!知ってる!」
「えと…」
「ねーえ。ストーカーみたいな目でみないで。自己紹介のときに
あーいらーぶゆう!って言ったの覚えてない?」
あーいらーぶゆう…。
「あ。自称女子の変態男子」
思い出した。
そう。
自己紹介のとき…1人ではしゃいでいたオカマだ。
完全に忘れてた。
「…ひど笑」
今の今まで殺気を出していた光が笑う。
「ねー?自称でも通称でもかまわないけどさー?変態男子はないよねぇ?ひかちゃん」
ひかちゃん?
光のこと?
え?なに?知り合い?
あたしの思ったことを目で伝えると、それが伝わったようで。
「ちゃうで。たまに廊下ですれ違うくらい」
「…だよね。光1年生だもんね」
「僕が一方的に知ってるだけー。とゆぅか、この学校にひかちゃんのこと知らない人なんていないよー。わら」
'わら”
って声に出して言うものなの?笑
「だったら勝手にひかちゃんなんて…」
「えー?だめ?」
言い終える前に返事をするこいつはあたしに嫌がらせのつもりでやっているのだろうか。
むかつく。
人の話くらい聞けって!
「だ…」
ダメって言おうとしたのに。
「あおいんには聞いてなーい」
「んなっ…!」
「ええよ」
「えっ!」
「ほんとー?やっぱ僕センスあるー!」
光と変態男子はなにかと気が合うようで。
和やかな雰囲気になっていた。
しかし。
変態男子の後ろから忘れられていた声が聞こえてきた。
「猿〜。さっきの、痛かったんだけど」


