「今、何しようとした」



「え…別に…なにも」



「死のうとしたろ」



「やだな、優輝さん、死んでほしいからってそこまで言うことないじゃないですか」



「お前ってほんっと馬鹿だよな」



ズキッ


心がえぐられる。


痛い…。



「こんな疫病神、どこがいいんだか」



ドスッ


「いって」


「疫病神だから!馬鹿だから死ぬんじゃない!
私なんかいない方がいいの!平和なの!!
私がいるからみんなが不幸になるってようやく分かったの!!!
なんで邪魔したの?
疫病神だと思うなら邪魔しないでよ!!!!!」


ホーム全体に響く私の声。


周りの人が私を見る。


けどもそんなのは気にならない。


「私は死ぬの!今ここで!
優輝さんもそれを望んでいるんでしょ!?
なんのために邪魔するのよ!」


「キーキーうるせーなあ。
ここで死なれたって迷惑なんだよ。死ぬなら山奥でひっそり死ねよ。
楽して死のうとか、あとは人に任せるとか、そういう無責任なことは考えるな。




「うぅうぁあああああーーーー!
いやだあああああああ!!!
せっかく死のうとしたのに!
いいいいいあああああ!!!
馬鹿!!!優輝の馬鹿あああああ!!!」