「…遅いぞ蛍」
しかめっつらのこのチャラい金髪こそが私を呼んだ担任、白石陸斗 29歳 独身。
私の父親の10歳下の弟、つまり叔父にあたる。
「告白されてましたから」
「うっわームカつく。お前入学してから何回告られてるわけ?ま、俺の血を引いてるわけだから、可愛くなるのは仕方ないけど」
「陸斗、ウザいから帰っていい?」
「担任様に向かってなんだその口の聞き方は!!!
…っていうのはまあ冗談だがな、お前に頼みがあるんだよな」
「なによ」
「ウチのクラスの黒崎楓の勉強を見てやってくれないか?」
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