大体、話したこともないのによく告白出来るなあって思う。
私、ひねくれてるのかも…
「白石さんっ!」
後ろから頼りない声が聞こえてきた。
今度は何!?
振り返るとそこには汗だくのクラスメイトがいた。
「黒崎くん。どうしたの?」
「先生が呼んでるから…って来たんだけど、さっきまでお取り込み中だったみたいだから終わるまで待ってた」
「そりゃどうも…いや、先生が呼んでるなら待ってなくていいから」
彼はクラスメイトの黒崎楓。
イケメンと定評のある彼は、律儀で優しい。
そして…
「白石さん、今の男子となにしてたの?が、学校ではいやらしいことしちゃだめだよっ」
ものすごく天然ボケ………

