「白石さん、好きです」


白石 蛍、16歳。

高校に入学してから3ヶ月…

通算25回目の告白をされています。


でも…

「私のどこが好きですか?」

って聞くと、

「そりゃあ…かわいいし」


ほらね。

結局は顔じゃん?

私の本当の顔も知らないくせに。


「ごめんなさい。あなたとは付き合えない」

少し潤んだ瞳で告白してきた男子生徒の顔を見つめる。

「あ…わかった。ごめんね」

顔を赤くして走って行ってしまった。