入るなり、にぎやかな声が聞こえてきた。

「てめぇ、よくもやりやがったな!!」

シュッとしてて背が少し高く、かっこいい感じ
の人が言った。

「ごめんね〜!ワザとじゃないんだよぉ〜」

背が小さくて可愛らしい雰囲気の子が言った。

「誤ってもムダだからな!!」 

「許してよぉ〜〜」

(な、何!?ケンカ!?!?寮長として
 止めなければっ!!!!)

「だめだめっ!ケンカはだめ!!
 何があったの?」

2人ともポカーンと顔を見合わせている。
「お前、誰だよ……………
 しかもここは男子寮だぞ。なんで女がいるん  だよ……」