ブラック俺様なおき様












「ちょっと、あんた」










ぱっと振り返るとそこにはクラスでめだっている4人組だった。









わたしはどっちかといえば地味な方だからこの人達とは関係ないはずなんだけど…










にしてもこわいよ…!











「は…はい…なんでしょう??」










つい、敬語になってしまう。










「なおきくんとなおくんとどーゆー関係?」










そーいった4人組の1人ににらまれた。










こわいってばー…!










って、なおきくん…なおくん…










誰だっけ??










うーん…。











わかんないや。











「あのー、なおきくんとなおくんって誰ですか??」










おそるおそるきいてみた。










そのとたん、今度は4人いっせいに睨んできた。










ひぃっ…










きいただけなのに…











「とぼけんじゃないわよ。昨日2人と一緒にあるいてたでしょ? 隠したってむだなんだから。」









昨日?? 2人と一緒に??










……















………!











そうか!
体育館を案内してくれた2人のことだったんだね。









名字しか覚えてなかったからわかんなかった。









たしか、豊田くんと桐生くんだったよね。











「ちょっときいてんの?」










きいてますとも…。











ちょっと考えてただけじゃん!










なんて、言い返す勇気ないけどね…。














「あ、えと、体育館の場所がわからなかったから案内してもらっただけです。」










「あっそ。あの2人誰にでも優しいんだね♪
あんた勘違いしないでよね? 今度から二度と近づかないでよね。」












そういって4人組はたちさった。











自分たちからきいてきたくせに!











ほんとやになっちゃう。











そもそもわたしは葵先輩が好きなんだからね!










このさき何がおこるかも知らずにそう思っていた…。