右端の人から順番にしていき、ついにわたしのばん。
うー。
人前って緊張するな…
「きき、木瀬めいです。マネージャーとしてがんばります!!」
ちょっと噛んじゃったけどちゃんといえた。
でもききってなんだよききって。
自分でもツッコミたくなる…。
「よしっ! 練習はじめるぞ。」
『はい!!』
返事と同時に走っていった。
おー…
返事だけで全然ちがうや。
さすが強豪校!
なんて考えてると葵先輩がこっちをくるっとむいて
「あ、ももかちゃんとめいちゃんはゆかにマネージャーの仕事教えてもらってね」
「は、はいっ!」
それだけいうと走っていった。
びびびっくりしたあ……
不意打ちはずるいよー…
ってそう思ってるのはわたしだけだろうけど。
「なにぼーっとしてんのよ。はやく教えてもらうよ?? 」
ももかは呆れた顔でふぅっとため息をつきながらいった。
「ごめんね〜」
すぐ自分の世界にはいっちゃう癖なおさなきゃね。

