「それではまず過去に行くためのルールを説明します」


「ルール?」


「はい まずは絶対に歴史を変えないこと 自分自身の歴史は変えて大丈夫なのですが他人の歴史は触れてはいけません そのやり残したことに関係ない人を巻き込まないでください」


なるほど…


「わかった じゃあやり残したことに関係ない人とはあまり関わらないほうがいいのね」


「そういうことです そして2つ目やり残したことをやり終えるとその時代には戻れなくなります やり残したことを終えたらまた次の時代にいきます これを幾度も繰り返すのです」


「へぇー、まぁわかったよ あっ、私は過去に行くわけでしょ? じゃあ今の私はどうなるの?」


「それは今の時間が止まります あなたが全てやり終えるまで」


じゃあ私が頑張らないと今の時間は動かないんだ…


「よし! じゃあ早速行きますか」


私は気合いを入れた


「まずは中2の夏に戻ってもらいます」


「中2の夏? 何かあったかな…?」


だいたい中2の記憶とかない…


「それは過去に戻ればわかります それじゃ行きますよ」


猫執事はステッキを手に取った


「過去に戻りたまえ 全ては自分自身のために!」


猫執事がそう唱えると辺りが真っ白になった


これから始まる旅は長く険しいものだった