君のためならいくらでも

それから、かなり経って中学3年の夏の話。

風間は私の部屋に来ていた。理由は受験勉強と言う名の遊び。
風間は私の漫画を読んでいて私は雑誌を読んでいた。
そこで丁度カップル特集を見つけたのだ

私も伊達に女子中学生をやっているわけじゃない。カレカノとかそーゆーのも気になるお年頃だ。

「彼氏ほしいなぁ…」

言った瞬間、しまった…と思った
一人の空間ならまだしも、風間が居たのだ必ず「お前は無理」 「ブスの癖に」
とかその他諸々言ってくるにきまってる

「なに?ミカお前こーゆーの興味あるの?つか彼氏欲しいのか?」

「はぁ!?
私だって興味ぐらいあります!
告白なんてされたことないけどさぁされて見たいとか思うでしょ普通…」

呆れた…こいつ女心分かってない、

「じゃあさ俺と付き合ってよ
ずっと好きだったし」

予想外の展開だ。まさかこの答えが返ってくるとは

「はぁ!?
なんで?」