ガラス張りの箱の中にはいる。慣れないからかどろっとヒンヤリが気持ち悪い。いしきがなくなったあとでチューブだの色んなのは自動でやってくれるらしい。ハイテクだな。

「風間…六年間がんばってね」

笑顔を見せながら言う

「おぅ…六年間寂しいけど頑張るよ。
でもまぁ寂しくはないかな?
この箱みたいなのの蓋にはカメラがついてるから、リアルタイムでこの携帯とかいろいろ飛んでくるし。
まぁ寝てからのお楽しみって事で」

寝てからのお楽しみって…

「おやすみミカ」

「おやすみ」

そしておやすみなさいのキスをした

点滴をうつ
液体のなかに倒れこむ。最初は息苦しくてしんじゃいそうだったけど段々慣れてきた。蓋は閉じてある。
ガラスの向こうでは風間が微笑んでいる
その笑顔を見て目を閉じた。

薬が効いてきたのか段々黒く染まって行く。