君のためならいくらでも

「ミカ?携帯みせて?」

今日朝からこいつがやって来てこんな事言い出した

「イイよ〜
パスつけてないからフツーにあけて」


私はまた二度寝をしようとした。
まぁそれは叶わなかったけど

「ねえなんで、ミカのメールボックスに男のメールが入ってるの?」

「あぁそれ、CD貸してくれるってやつじゃん。優しいよね志村君」

目をつぶりながら言った私は風間が、怒ってる顔してたなんて気づかなかった。


「ねえ…そんなCDなんて買ってあげるからさ男とメールなんてしないで。着信もしちゃだめだよ。メールボックスには僕だけのメールだけ残しておかないとダメだしょ?」

ここではじめてヤバイと思った。

それからはもう…
何度スマホと言うスマホを壊された
事か…

全部買ってもらったけど。

おかげさまでメールボックスどころか連絡先は友達さえもいなくて風間しかいない。だから友達は家電に電話してくる。