エメラルド・グリーン

フランクフルトを一本買って、人気の少ないお気に入りのスポットへ向かった。

それは昔父に教えてもらった場所で、川岸の緩やかな傾斜になった部分に座ると、花火と川面に移る花火が綺麗に見えるのだ。

昔、父と二人で眺めていたら母に見つかってしまい、すごく怒られたことを鮮明に覚えている。

危ないでしょ!奈留が落ちたらどうするの!

バツが悪そうに一言謝った父は私を膝に抱え、落ちないようにしっかりと抱きしめてくれていた。

あの時、恥ずかしさと嬉しさで心が温かなピンク色に色づいた感覚がした。