「彼らは何の仲間たち?学校の友達?そもそも、カッパの世界に『学校』なんてあるの?みんなが揃って勉強するところ。知ってる?」

私は机に手をついてフィロンに詰め寄った。驚いて思わず椅子に腰を落とす彼。

彼が言うことには、この世界にも私たちの世界と似て異なるシステムがあるのだという。つまり何かを学ぶ集団制度が存在する。

こう言うとまるで宗教団体のように聞こえるが、おそらく大学のサークルのようなものだろうと解釈した。

そしてフィロンもさっきの友人たちもそのメンバーらしい。

少しずつもやもやが溶けていくにつれて、私に圧倒されていたフィロンも落ち着いてきた。
背中の甲羅を外して大きなハンガーのようなものに掛けると、はぁ、と大きく息を吐いた。