じゃあどこまでが夢?

今、現実では花火大会の河川敷で寝てるのかしら。


しかしフィロンはこれは夢ではないと言い張った。何度も何度も主張した。

彼曰く、わたしは河童の国にきてしまった。ただそれだけだった。



そんなこと受け入れられるはずがない。

涙が溢れてきた。
自分でも驚くほどに、目からとめどなく零れ落ちるのだった。