私がお世話になった先生は、とても人に好かれる先生。

話が上手で、困った時には頼りになる先生。

先生には、もう話は通っていたみたい。

泣きそうな顔で、頭をなでられた。

よく、頑張ったな

そんなこと言わないで。

また、泣いてしまう。


今までよく耐えたな。

俺にはそのつらさは分かんないけど、お前が今まで頑張っていたのは知ってる。

おつかれ。


ぼろぼろと涙が止まらない。

誰も、そんなことは言ってくれなかった。

みんな、ウソでしょ?って言って。

みんなの気持ちは嬉しかったけれど、心のどこかでは、ほめてほしかった。

頑張ったんだよ。

つらかったけれど

諦めなかったんだ。


やっと、私をほめてくれる人がいた。

思わず先生に抱きついて、わんわん泣いた。

先生は何も言わず、背中を優しく叩いてくれていた。