毎朝一緒に登校する幼馴染に、言ってみた。

彼は驚いて、うそだろと聞いてきた。

私は微笑んで、首を横にふる。

ほんと。


本当は、言わないつもりだったの。

でも、そうしたらもっとキミは悲しむから。

ちっちゃいころからずっと一緒だった。

ケンカしたり、笑い合ったり。


ごめんね、と謝ると

謝んなと、抱きしめられた。


肩が濡れたけれど、それを気にする余裕は

私にはなかった。