とにかく変な奴だったんだよ、と言って、また笑いがこみ上げてくる。 悟は意味ありげな表情で「ふぅん」と言うと、俺へ前のめりになり、 「で!いくつくらいの子?」 「高校生かな、制服着てた」 「番号は?交換した⁉︎」 理解不能なことを聞いてきた。 「は?するわけねぇじゃん」 「デスヨネー、怜央くんはしませんよねー」 「アホか」 「可愛かった?」 「あー、まぁ」 「おっ!」 「……んだよ」 「怜央が女の子のこと可愛いって言うの初めて聞いたー」 「言ってねぇだろ」 「言ったも同じ!」