涙は流さないって決めたの

そのとき、ガラッと扉を開けて


入ってきたのはお医者さんだった。


「……こんにちは。……残念ながら


奥様は……」


そういったとき、お父さんは


泣き叫んだ。


「……それで…娘さんの方なんですが…


失声症と思われます。」