「髪の色、どうかな?ローライトも、キレイに入ったね!」
「うん、いい色だね、
でも、似合ってる?」
「っ、当たり前じゃん!なんだって似合うよ!
マ、マーくんなら!!」
あ、何言っちゃってんだろ、バカだあたし
前には、大きなセット鏡。
マーくんの後ろに映るあたしは、耳まで真っ赤だ。
「あはは!ありがと」
そんなあたしの姿が可笑しかったのか、マーくんはクスッと笑って言った。
自分の胸が、キュンと、締め付けられる音が聞こえた気がした。
マーくんは、本当に魅力的だ…
「つ、次は、カットするからね!
あたしはまだまだ下手くそだから、
店長に頼んでくる…」
とっさにマーくんを避けようとしたあたし。
「え!何言ってんの?
今日はヒメにおまかせなんだけど!」
「えッッ…」
遠くから、コーヒーを飲みながら新聞を読む、
客ヅラの店長が、
あたし達のやりとりを見ながら
ニヤニヤしてるのが見えた。
も〜〜〜〜〜!!


