「お前ほんといつもおせーな!またなんか迷ってたのか」

悠吾は腹が減っているようで少々性格が荒くなっている

「ごめんごめん、それよりも早く正門からでないと鍵閉められちまう」

おお、そうだったと2人して正門を後にした

「なあ、あそこに峠あるだろ、行ったことあるか?」

悠吾の発言に嫌な予感がした

「行ったことないけど…今からじゃ遅くないか?」

悠吾は何やら不気味な笑みを浮かべている

「もう待ってる奴らもいるんだよ」

その発言に僕はまたしてもやられたと思った

いつも悠吾は先回りして何か仕掛けてくる

「じゃあいこー、いこー」

嫌がる僕を悠吾は無理やり引きずる

「おっ!悠吾と氷雨!ほんとーに来たんだな!」

峠の入口にたっているのは美咲と真司だ

「ちょ、待って、4人だけで行こうなんて言わないよな」僕は念を押す

「何言ってんだ、大人数だったらばれるだろ!」

真司と悠吾は強引な理由を付けるが多分他に行きたいと言う人がいなかったのだろう