私も最低な女の演技をしよう
なぜなら、、、
私は、どんなことをしてでも早く由美の目を覚まさないといけない
そうしないとこれから由実は更に傷つくから
私は由美にどう思われたって構わない
、、、由美の目を覚ますためなら耐える
そう私は決心して北野を呼び出した
ホテルのロビーには私と由美、北野がいる
「もう、優花ったらどーしたの?
北野くんまで呼び出して」
う、、、
私、、、
これから由実に嫌われるんだ
でも切り出すなら
、、、今しかない
「それはね、、、今日は私が北野くんの部屋で寝るから
、、、それを言いに来たの」
「え、、、」
由実は不思議そうな顔をしている
北野も驚いた顔をしている
「実はね、私、北野くんと付き合ってるの
由実はただの遊びだから
本命は
わ・た・し
私が北野くんに頼んであんたと遊ばせてたの
それなのにあんたは本気で北野くんにホレててね
ほんとウケたよ
数回北野くんと寝たくらいで本気になるなんて、、、
バカじゃないの?」
「冗談でしょ?」
由実は笑っていたが、目が定まってなくて混乱してるようだった
「ね、北野くんは由美じゃなくて私と付き合ってるよね?」
私はまだ信じきれてない由美の目を覚ますため、北野に話しかけた
ごめん、、、
由実、、、
傷つけて
「まあな、、、
優花がいいなら
今日は優花と寝るよ」
それを聞いた由実はもう笑顔を失い、今にも泣きそうな顔をした
「じゃあ、、、今の話は本当、、、なの?」
由実は声をふりしぼって言った
「うん、、、
ね?北野くん」
私はわざと北野に言わせるように仕向けた
ごめん、、、ごめん、、、ごめん、、、
ごめん、、、、
由実、、、本当ごめん、
「まあ優花が本命でお前が遊びなのは事実」
北野は冷たくいい放った
すると由実は顔を下げた
由実の頬に大量の涙がこぼれた
由実は顔を上げると、涙を流しながら目を赤くさせ、こちらを睨んでいた
「ひどい!
今まで私のことを見て楽しんでたなんて!
あんた、、サイテー
私は、、、私は、、、
本気で優花も、北野くんのことも好きだったのに!」
由実は涙を流しながら声を荒げて叫んだ
「私は楽しかったよ、、、
あんたのバカっプリ見てて」
私はわざと爆笑する
ほんとは泣きたい
由美みたいに涙を流したい
すると由実はこちらを睨みながらこっちにきた
バチンッ
由実が私の頬をビンタした
痛い、、
ほっぺたも痛いけど、、、
心の方が痛いかも
泣きたい、、、
泣きたいよ、、、
「バイバイ、、、
北野くんと優花、、、」
由実はそうつぶやいて部屋のほうへ行ってしまった

