すると遼ちゃんの目は北野をとらえた
「あ、北野
お前、どーしてここに?」
「おう、久しぶりだな
昨日この学校に転校したんだよ
じゃ、ちょっと優花借りるわ
一応まだ彼女だし」
北野は遼ちゃんにそう言うと、私の腕をつかんだ
「ちょっと、離してよ
あたしは遼ちゃんが好きなの
あんたとはなんの関係もないんだから!
それにあんなにたくさんの女の子と付き合ってたくせによく言えるよね!」
「おいおい
お前が遼を好きなことくらい知ってるよ
俺はそれを承知でお前と付き合ったの
お前もそうだろ?
忘れたかったからなのか知らねえけど
遼を好きなままたくさんの女と付き合ってる俺と付き合ったじゃねーかよ
まあ俺が誘ったんだけどな」
「………………
…………それは」
「今は俺のこと退けてるようだけど、お前は絶対俺のとこに戻ってくる」
「戻らない!
私はもう遼ちゃんのこと諦めないから」
絶対、、、
こんなやつのとこになんて戻らない
何回フラれても
絶対、、、、
「北野、帰れ」
口を開いたのは遼ちゃんだった
遼ちゃんの真剣な瞳が北野をとらえている
「部外者の俺が二人の関係についてどうこう言える立場じゃないけど
…………………今日は帰れよ」
遼ちゃんがいい放った
遼ちゃん
私のことを守ろうとしてくれてるの?
勘違いかな、、、、

