「じゃ、俺が買ってきたもんに文句言うなよ。」


「頼んだものきちんと買ってきたらね。」




うっ、と口を閉じる凪。


みんなはそれぞれ自分の事を始める。




「くっきー、ぽてち、ちょこ、…それからー、」


「まずサンドイッチだから、ぱんに、とまと、卵、れたすに、…それからー、」


凜羽と愛衣はメモを書いていく。




「一人で持てねーよ。」


「分割でいけ。」


結城は凪に冷たく言い放つ。




勝負で負けて罰ゲーム背負ったわけでもねーのに…。


人使いの荒い奴らめ。




「あ、花見明日しよ。」


優芽は思いつきで言った。


「やたっ。」


凜羽は机の回りを跳びはねる。




「あ。そうだ。」


「何?」


「みんな誰か一人づつ連れてきてもいいからな。」




凪はメモを預かるとそう言い残して出ていった。


…と、またすぐ戻ってくる。




「優芽は神代呼べよ。」


「はぁ?」


凪はそう言って今度こそ買い出しに出かけた。