「祐姫!平助が!」
佐之のその言葉にどきりとした
池田屋をみると平助が戸板に乗せられて運び出されるところだった
平助は頭をざっくり斬っていながらも意識があるようで痛みに顔を歪めていた
「平助!」
「祐、姫ちゃん…へへ、へましちまった…」
「喋らないで!とにかく頭を高くするよ」
布をかき集め平助の頭の下に積み上げる
ここで死なないにしても平助の頭にこんな傷をつくってしまった
「平助…ごめん…」
「なんで祐姫ちゃんが謝るの?」
「だって、私…!!」
言葉の続きを飲み込み俯いた
「祐姫ちゃん?」
「…私に出来るのは応急措置だけ、後はちゃんとした医師に見てもらって」
「あ、嗚呼…」
側にいた隊士たちに平助を医師の元へ連れていくよう頼むと沖田が運ばれていないか確かめた
「まだ…いない…」
沖田は大丈夫だろうか
まだ倒れていないのか
それとも既に倒れているが誰も気づいていないのか…



