「よし、終わったぁ」

「じゃあ洗濯終わりましたし、行きましょうか」


そういうと沖田は私の手をとり歩きだした


「ちょちょっちょっと待って!どこいくの」

「どこって道場ですよ。試合してくれますよね?」

「試合?無理だってば、私仕事があるの」


沖田の足が止まり私を見た


「でも洗濯終わったじゃないですか」

「洗濯が終わってもまだ掃除しなくちゃいけないの」

「じゃあそのあ「そのあとは夕食の用意」」


私が被せると沖田は子供のように口を尖らせた


「洗濯…手伝ったのに…」

「誰も終わったら試合するなんていってませんよー?」


背を向け地面にのの字を書き出した沖田をみて私はため息をついた


「たく、しょうがないなぁ…私強くないよ?」

「大丈夫です!祐姫ちゃんは強いですよ」


なんて切り替えが早いんだろう

沖田は目を輝かせると私の手をとり走り出した