「よう似合ってはるで」 「…………」 「その着物あんさんにあげるわ」 「え…でも」 「ええからええから♪」 お花さんが何故か嬉しそうに微笑んだ ─スっ 「あら、土方はんに沖田はんどないしはーたん?」 襖の開く音にそちらをみるとさっきの二人がいた 二人が私をみて再び目を見開く 「……本当に女子だったんだな」 「…ですね」 見間違いだろうか、少し頬を染めているように見える二人に私は睨んだ 「何の用?」