「祐姫ちゃん!大丈夫ですか!?」
二人が見えなくなると、すかさず私に近よった沖田
そして乱れた私の着物に手を伸ばす
剣を握り続け固くなった沖田の手
善吉と沖田は違う
なのにその手にも恐怖を感じてしまい、ビクリと反応してしまう
「…もう、大丈夫ですよ」
沖田は引っ込めるといつも通りの優しい声で私を安心させてくれる
「……っ…」
いつの間にか入っていた肩の力が抜け、涙がポロポロと流れる
そんな私を沖田は優しく起こしてぎゅっと抱き締めた
さっきのことがフラッシュバックし、身体が震える
「やっ!!」
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