口裂け女の恋愛事情


「ふふふふふ…」





なんだか変な笑いも込み上げてきたわ。




おおっと…図書館では静かにしなきゃいけないのよね。




私は慌てて口を塞いだ。




なんだかすごく機嫌がいい。




さっきここに連れてきてくれた女は殺さないでおくとしよう。




人間というのは案外いい生き物なのかもしれない。




でも私の仕事は人間を驚かして殺すこと。





でないと私が存在する意味がない。





そう考えると、少しだけ胸が痛んだ。





恋する気持ちとはまた違う感情。





どうしてこんなに、悲しくなるんだろう。




今まで数え切れないほどの人間を殺してきたというのに。




今さらじゃないか。