するとまた足音が響いてきた。 次は女のようだ。 丁度いい。 あの女にこの胸のドキドキを聞いてみよう。 「ねぇ」 「…?」 声をかけると、その女は立ち止まった。 こいつも随分とまぁ厚化粧だ。 香水臭いし。 って、今はそんなことどうでもいい。 聞くことを聞こう。