「じゃあ帰ろっか!」 私はあえて明るく言った。心配されないように。 「おうっ。」 「あっ!」 私は最後のお願いをした。 それは、 「ねぇ、陵、一緒に写真撮ろうよ!」 「別にいいけど、急にどした?」 私と陵は仲良くなってからたくさん 遊んだし一緒にいた。だけど、 一回も2人で写真を撮ったことはなかった。 だから私は1つだけでも陵と 出逢った、一緒に過ごした「証」が欲しかった。