私は有名私立高校の2年生。
堀田夏実。
私が通っている高校は
有名とはいえども、
悪い意味で....だ。
成績、態度が悪い者。
不登校、不良。
そんな落ちこぼれの集まりだ。
私はわけあって不登校になり、
この高校に来た。
最初こそ怖くて上手く馴染めなかったが
話してみると意外といい人たちばかりだ。
だから、世間からは落ちこぼれ高校と言われても仲間がいるから楽しいと思えた。
私の中学の頃とは大違いで....。
そんないつもの高校だが、
何か変だ。
1年生と3年生がいないのだ。
何故だ?
今日は普通の登校日の日のはずだ。
他のみんなも不思議がっている。
とりあえずクラスに入った。
すると仲がいい友達の麻里香が話しかけて来た。
「ねぇねぇ!夏実!おかしいと思わない?なんで1年と3年がいないのぉ?」
こんな話し口調だが、普通にいい子だ。
私の事を理解してくれる。
いわゆる親友と言うところだろうか。
「私も分かんないよ。何か今日行事あったっけ?」
「何もないはずだよぉ?先生達が来ないならいいのにねぇ」
全く、呑気ね。まあ、そこがいいとこではあるんだけどね。
でも、ホントに何故だろうか。
何か悪寒がする。
何かが起こるような、
そんな気が。
そこで廊下から足音がした。
「あ、先生きたよぉ!」
麻里香の声で席についた。
そこでやってきたのな先生ではなく
ガスマスクをつけたやつだった。