「それより、このオーディションのこと分かってんのか?」
「フランスで行うファッションショーのオーディション」
「馬鹿か。このオーディション服着て歩きゃいいってもんじゃねぇ」
「は?意味分からないっす。まさか裸で歩くとか?」
「お前、マジで馬鹿だな」
恭さんは呆れながらも呟いた
「このオーディションは自分でデザインして作る。それを着る」
え…………
マジっすか
いやいや、
俺はデザインとか作るとかそんなことしたことねぇよ
「叶瑠さんに助け求めんなよ。他の応募者と公平にするためだ」
「うわ…………」
叶瑠くんにも助けて貰えない
とうすんだよ!!



