世或side




俺は嬉しいよ

虹真が俺の傍を離れたくないって言ってくれて





だけど



「親父…………大丈夫だと思うか?」

「さぁ?まーガンバレ」

「心込もってねぇな」





許可なんて取れんのか?





「とにかく、1度日本に戻る。虹真と一緒に俺もアメリカに行けるように頼むから」

「はい!!」





こんなに嬉しそうな笑顔見たら手離したくなくなる

絶対許可取ってみせる







決まれば善は急げ






夕方の便で日本に戻りその足で




虹真、俺、親父、詩或の4人で虹真の家に来た




「ただいま」

「おかえ…………あ!?」








「え…………恭!?」

「呼び捨てかよ。相変わらずだな」







虹真の父親らしき人と親父は知り合いみたいだ





「何!?恭のクセにパパとかやってんの?」

「生意気な口叩くな」

「トップは俺だ。恭はもう過去の人間だからな~」

「マジでうぜぇ!!」





仲は良く…………なさそうだ





「え…………っと……親父と虹真の親父とどんな関係?」

「え?恭は俺の先輩で詩或の元カレで嫌な奴」

「てめえ!!何嘘教えてんだ!!」

「事実だろ」

「嫌な奴は嘘だろうが!!」