虹真side




せいくんも妹の或架さんも夢に向かって歩き出します


それはとても嬉しいことなのに


私の心は影をみせます






何故なら






「虹真!!」

「はい」

「1枚、一緒に撮ってくれないか?」

「…………はい」

「俺さ、虹真のこと大好きだ。だけど同じくらい仕事が好き。アメリカに残ることに決めたから少しでも虹真に会えるように写真持っておきたいんだ」






私はせいくんのように仕事が好きになれません

あ、これでは語弊がありますね


仕事は好きです

でも大好きにはなれません




私はただ撮影が好きなんです


お父さんのように上を目指す気は更々ありません




ちなみに私のお父さんについては後に分かります