シャッター音
フラッシュの光
鼓動がドクドクと響くのが分かる
俺…………この仕事やりたい
楽しくて仕方ないんだ
「…………やっぱり架也の息子だよな」
「そうですか?」
「架也も撮影の時、世或みたいに凄い楽しそうに笑うんだよ」
親父は俺を見て
「世或がモデルを始めたら俺は身を引こうと思います」
「辞めるのか?」
「いえ、少しずつですが仕事を減らそうと思います」
「………………そっか」
そんなことを言っているなんて俺は知らない
「虹真!!」
「はい」
「おいで」
虹真との撮影は最高
俺がどう撮りたいのか分かるのか虹真は思っているようにポージングしてくれる
最高の1枚が完成していく
「うん。OK!!次の水着ね」
「「はい」」
俺…………頑張るよ
虹真
俺は虹真が好きだ
だから虹真と並べるくらいの男になるから
待っていて欲しいんだ



