氷の恋愛





「何度でも言うよ」

「…………私は恋愛をしたことがありません」

「うん」

「ですから好きって気持ちがどのようなものか分かりません」

「うん」

「それでもいつか分かってせいくんに好きと伝えられたらなって思います」

「っ!?」






不意討ちすぎ




何その可愛い発言





うん、俺が教えてあげる

心も身体も俺以外求められないくらい



俺に溺れさせてあげる







「朝食食べようか」

「はい」






どちらともなく手を差し出し繋いだ






リビングには叶瑠くんと親父の2人だけ

皆はまだ寝ているようだ