「うん。それでいい」

「あ…………私先生に呼ばれてました」

「だから走ってたの?」

「はい。急いで来て欲しいとのことでしたので」





それでは、と言って虹真は再び走り出した

まぁ、走り出して1分もしない内に別の人とぶつかっていたけど







「世或、何で車谷虹真と知り合いなんだよ」

「だから告った相手だから」

「いや、虹真ちゃんモデルだし学校いること少ないんだよ?」

「親父に無理矢理撮影連れて行かれて」

「なるほど。架也くんがキューピッドなんだ」

「は?」







何だよそれ

親父のおかげみたいな

俺の告白が良かっただけじゃん







「それより行こうぜ」

「おー」

「また担任に見付かると面倒くせぇ」

「そうだな」






俺達は再び歩き始めた