「お前に見て欲しいのは次の子」
「次?」
親父の視線を追いかけ俺もその人物を見つめる
「車谷 虹真(くるまたに にま)さん入りまーす」
スタッフの紹介と共に入って来た1人の女
腰まで伸びたサラサラなストレートのキャラメル色の髪
大きく、長い睫毛の瞳
ぷっくりとしたピンク色の唇
一言で言い表すなら
可愛い………………
可愛いだ
なんていうか
「何あの子」
「可愛いだろ。俺が見つけた人材だ」
「親父、見る目だけはあるよな」
「カリスマパパですから」
「そういうことさえなければカリスマパパだよ」
俺はその女から目が離せなかった
世間的にはこれを一目惚れというのだろうか
まさか
俺が一目惚れするとは



