My voice for you ~届け~

「紫音、どうかした?」

俺が眉間を寄せて考えていたからだろう。

海が心配そうに俺の顔を覗きこんできた。

「…!なんでも…ねぇよ」

まぁ、いいか。

「帰りにゲーセン寄ってこーぜ」

「あぁ、そうするか」

俺はこの気持ちを深く考えないことにした。

教室にはまだ、友達との別れを惜しむ奴、机にメッセージを書いてる奴、写真を撮ってる奴がいた。

俺らはそいつらを横目に、もう来ることの無い教室を後にした。