風神さん。



カンナヅキが正式な「天使の誘惑」<ハニーエンジェル>のギルドメンバーになり、ギルド紋章がその身に刻まれた。
刻む、といっても簡単なものだ。本当にタトゥーのようにしてギルド紋章を体に刻む者は今となっては少ないという。昔はギルドは一生をそのギルドで終えるものとして捉えられていたが、今となっては多彩なギルドが存在するためそんな意識もやや薄れつつある。
魔導会が決めた法でも、ギルドが強制的にタトゥーとして体にギルド紋章を刻みつけさせることは禁止されている。
そのため、タトゥーとして体に刻む者は、自主性となっている。
裏では、団結力を高めるため、などという理由で強制的にさせているギルドもあるそうだが、その殆どが魔導師ギルドでの話だ。
タトゥーで刻む者の殆どは、その古い意思のままの年配の魔導師か、かっこいいから、等という軽率な考えの若者や、古い意志を継ごうとする若者ぐらいとなってしまった。

ギルド紋章を刻む場所にそれぞれ意味があったりするらしいのだが、カンナヅキはちょうどワンピースの丈で隠れる場所に刻んだ。
左太ももに軽くはんこのように押さえつけられた後、薄い新芽のような色をした「天使の誘惑」<ハニーエンジェル>のギルド紋章が刻まれた。

ギルド紋章の色は様々な色から選べる。男の子の首に刻まれた色は薄いグレーだ。他にも、鎖骨あたりに刻んだネリーは真っ赤な色で、左脇腹に刻んだレーヌもネリーと同じ色らしい。

「はい、これで君も「天使の誘惑」<ハニーエンジェル>の新たな一員だ!改めて、ようこそ。カンナ!」