朝焼けに染まる部屋で早い朝食をとり、食べ終わった後は空は綺麗な水色に染まっていた。
まだ早い時間ながらも、ぽつりぽつりと人が歩いている。
今にも船を漕ぎそうなカンナヅキに、男の子は寝ようか、と話しかける。
目が半分も開いていないカンナヅキはそんな男の子の優しい言葉に相槌を打つことしかできない。
倒れるようにベッドに沈み込んだカンナヅキ。その隣に男の子も腰掛けてあくびをする。
飲み込まれそうな睡魔の中、カンナヅキは半分寝言のように
「全部条件は揃ってたのにぃ…………なんでかなぁ…」
ベッドに顔を沈めたまま話す、寝ぼけた声は消え入りそうだった。
静かな朝ではそんな言葉も男の子の耳に届く。
「じゃあ、起きた時…またディエヴァさんに話を……」
カンナヅキが聞いた優しい声はそこで終わった。
否、聞けなくなったのだ。
睡魔にとらわれ、意識を手放した。


