風神さん。



「はい…今回の依頼はご存知の通り「呪歌」<ジュカ>を扱う魔導師を捕らえる事…それが……」

ディエヴァは、言葉をつまらせた。
先程まで話についていけてなかったカンナヅキであったが、カンナヅキにも分かった。その内容が。

「セイレーンという事ですね」

男の子は、まっすぐとディエヴァを見つめていた。
ディエヴァは首元をまた気にしながら、再度頷いた。
そして、数秒後ディエヴァは口を開いた。

「その、セイレーンというのは」


「私の事なんです」